3月3日のお雛様の日に、九州国立博物館で柿右衛門展が始まりました。
今回は4階の常設展の一部です。 訪れた3月4日は風の強い水曜日だったので、館内は空いていました。
惚れ惚れするほど美しい作品をたっぷり堪能できて、超ラッキー。 実物は買えませんから、1階のミュージアムショップで図録を求めて大満足。 幸せ気分でグリーンハウスに寄って、遅めのランチを摂りました。
今回の柿右衛門展に合わせた米倉シェフの特別メニューは、パスタランチが2種。
春らしく柿右衛門の濁手(にごしで)を思わせるアサリのパスタのセットにしました。
先ずはポタージュ。
続いてあさりのクリーム・パスタ。
確かに、どちらも温かい乳白色。
デザートは、ロイヤルミルクティーのジェラートでした。
ロイヤルミルクティーのジェラートは写真ほど茶色がかっていませんが、最後まで濁手の乳白色に拘ったセットでした。
次回は柿右衛門の赤を思わせるナポリタンのセットを。 「機会があれば。」のお話です。 歴代柿右衛門最高の赤であっても、やっぱり赤は秋の色だと思いますから。
どの作品にも「ここから観ると最高!」というスポットがあります。 色絵梅雷雨文大鉢(いろえうめらいうもんおおばち)は、しゃがみ込まないと土砂降りの雨や雷雲や稲光は見えませんでした。 クールな雷雨は雨文と雲文を「型紙擦り」という技法で描いたものだそうです。 現物を手にとって鑑賞できない時は、図録です。
パスタランチと図録は、どっこいのお値段でした。 クールな現物には手を触れることすら出来ませんから、ランチかパスタを選択するというケチな事は考えずに、どちらもゲットして帰途につきました。 「良い!」と思うものは桁違い。 一生に一度、お目にかかれたら十分です。
セレンディップは何処にある?
ー 柿右衛門を偲ぶ店。