今日は3月3日。
耳の日です。
一般には桃の節句です。
一足早く昨日の内に桃の茶碗で一服しました。
古事記の世界に、しばしタイムスリップ。
桃の種を投げて、難を逃れた伊邪那岐のお話を思い出しました。
桃太郎のお話も、牛の角を持ち寅の革のパンツを履いた鬼を退治するお話ですから、やっぱり鬼門封じのお話です。
小さな子供の頃に住んでいた家は、屋敷内の丑寅の方角に桃の木が植えてありました。
小さな石桃で食べられませんでしたら、どうして枯れたようにしか見えない小さな桃の木があるのか判りませんでした。 桃の木の辺りが怖かったことだけは、鮮明に覚えています。
京都御所は丑寅に当たる一角を落としてあるそうです。 私が子供の頃に住んでいたのは、戦後の物資が少ない時代に建てられた小さな家でした。 丑寅の一角を落とす代わりに、敷地内の丑寅の片隅に小さな桃の木を植えてあったんですね。
子供の頃は鬼門封じが分かりませんでした。 ようやく50代も半ばに差し掛かって、今住んでいる家の設計をしてくれた人の配慮が分かるようになりました。
桃の節句も先人達の知恵でしょう。
人間として半世紀を過ぎた今も、やはり怖い桃の節句です。
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