太宰府天満宮の楼門のお二方は随身(ずいじん)というのだそうです。
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随身とは平安時代以降、貴族の外出時に警護のために随従した近衛府の官人(令外官)だそうです。 英語の複数形だとattendants。
ブリタニカによると、随身とは平安時代以後,勅宣により弓矢を負い,帯剣して,貴人の外出に随従した近衛府の舎人(とねり)。 人数も決まっていたそうで、上皇 (→太上天皇) には 14人,摂関 (摂政、関白) には 10人,大臣と大将には8人,納言と参議には6人,中将には4人,少将には2人,衛府と兵衛の督には4人,兵衛の佐には2人という規定があったとか。
太宰府天満宮の楼門のお二方は、どうみても立場上はゲートキーパーだと思いますが、3月第1日曜日の曲水の宴の時は、曲水の庭を似た格好をした男性が警護されますから、確かにアテンダント。
今年は九州国立博物館のお雛様をじっくり拝見させていただきました。
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お雛様の警護に当たるお二方は随臣という漢字を当てるようです。 「紅いお顔の右大臣」と歌った子どもの頃を思い出しました。
太宰府天満宮の曲水の宴は3月の第1日曜日。 2015年は3月1日です。 昨年は雨上がりの寒空の下で、雅な神事が執り行われました。 歩き回れる随身は良いとしても、綺麗なお召しで庭に座って歌を詠まれる方々は、さぞ寒かろうと老婆心を起こした日曜日でした。
セレンディップは何処にある?
ー 随身さんの守る庭。
曲水の宴の頃は、白梅も紅梅も見頃の太宰府天満宮の曲水の庭です。