太宰府にある九州国立博物館はハーフミラーと流れるような屋根のカーブが美しい建物です。

御覧の様に山にも空にも溶け込むような美しさ。
大都会のど真ん中にあって圧倒的な存在感を主張する大英博物館やメトロポリタン美術館とは異質の存在です。
アクセストンネルのエスカレーターに乗って人工的な空間を抜けると、広場に出て、正面には青い空に溶け込むような博物館が見えます。

稜線が映るので山の一部の様にも見えますが、まるでクジラのように巨大な海の生き物みたいに思える瞬間があります。

まるで生きている山と海を感じさせるような九州国立博物館。 今年最初の特別展は「古代日本と百済の交流」です。 2月25日までは、奈良の石上神社(いそのかみじんじゃ)からやって来た古墳時代の(4世紀)の国宝「七支刀(しちしとう)」が展示されています。 実は、これが日本書紀に出てくる「七枝刀(ななつさやのたち)」なのだそうです。
ウィキペディアによると、七支刀(しちしとう)は、古代倭王家に仕えた豪族物部氏の武器庫であったとされる奈良県天理市の石上神宮に伝来した鉄剣で、全長74.8cm。 今回は4世紀に作られた現物の他に、再現文化財と復元も展示されています。
特別展に入ってすぐに目につく七支刀は、奈良県無形文化財保持者の刀匠である河内國平さんの手による作品です。 象嵌の施された見事な一振で、控え目に展示されている4世紀に作られた実物から復元されたとは、とても信じられないほど生き生きしています。
今回の七支刀に限りません。 九州国立博物館の展示物は国宝クラスが多く、静物と言うよりも生物という感じがします。 館内にはくずかごがありません。 太宰府天満宮のお膝元にあって、不浄なモノを持ち込まない配慮のされている博物館です。 太宰府天満宮の宝物殿と同じ、ハーフミラーの建物。 いざという時の為に、震度7まで耐えられる免震構造になっています。
セレンディップは何処にある?
ー 丘のクジラが守る場所。
