王羲之と日本の書展のごあいさつ

2月10日に九州国立博物館の特別展を観てきました。

今回は王羲之と日本の書です。

今回も音声ガイドを借りました。 40代で老眼が来ました。 縦書きであれ、横書きであれ、暗がりで活字を読むのは辛いです。 耳はまだ確かですから、いきおい音声ガイドを借りる事になります。

勿論、できるだけパネルも読んでいます。

王羲之と日本の書のごあいさつ

一番左が日本語のごあいさつですが、一番大きな活字です。

その右は、上から英語でGreetings、中国語で祝詞、韓国語でハングル表記のインサンマル。 全て日本語よりも小さい活字です。

英語の音声ガイドはあるかも知れませんが、中国語や韓国語のガイドは無いと思います。

観る事に集中するしか無い。

老眼の私は日本人です。 大きな活字は読めるので、最初のパネルのポイントを音声ガイドリストの裏に一所懸命メモしました。

王羲之の凄さは5つ

  • 楷書、行書、草書のお手本となった。
  • 書の芸術化に貢献
  • 生前より偽物出回る
  • 唐の太宗がコレクターだった
  • 遣唐使が日本に模本を持ち帰った

入り口で借りた鉛筆で、スポット照明を頼りにメモをとっていたら、館内の女性から注意されました。

柱は壁の一部と思っていたら、実はガラスケースの一部。

ガラス面に紙を押し当ててメモを取るのはマズイとの事。

確かに、ガラスケースの汚れやくすみは館内の担当者がこまめに汚れを拭き取っています。

「なるほど。」と思いました。

では、どうするか?

その女性に頼んで、壁を使わなくてもメモが取れるようにプラスチックのボードを貸してもらいました。

特別展の会場は、かなり暗いです。

王羲之と日本の書の照明

最初から入り口の所に、特別展会場内でのインクを使った筆記用具の使用はできない事を大きな活字で明記すれば良いと思います。

そして、メモを取りたい入場者のために鉛筆とメモ用紙とボードを貸してくれたら、私のように中で注意されるような事もないでしょう。

しゃがみこんで、自分のボールペンで小さなメモ帳に何か一所懸命書いている女性を目にしました。 彼女の気持ちは良く分かるので、声は掛けませんでした。

一期一会

特別展は時空を越えた出会いです。 脳裏に刻んでおきたい何かに触れた人は、きっと居るはずです。

今回は第45ぶろぐるぽに応募して、九州国立博物館から画像の提供をしていただきました。

こんなパネルの写真を見ると、暗がりで一所懸命メモを取っていた自分を振り返って、思わず笑みがこぼれます。

王羲之のここが凄い!

 

太宰府天満宮心字池に掛かる3つの橋は、過去・現在・未来の橋。 振り返らずに渡りきる。

特別展も似たようなモノだと思いますが、今回は初日で比較的空いていたので、第4章の敬天愛人を観た後で、踵を返して第1章のパネルまで戻りました。

何か大切なモノを見落としたような気がしたのですが、未だに分かりません。

50代も後半になったので、このブログでは特別展について、かなり厳しいことを書かせて戴いています。

自分の携帯端末で展示作品について検索しながら鑑賞している男性も見かけました。 私だってiPhoneを持ち込んでいますから、やろうと思えばメモに小声で音声入力をすることだって不可能では無いでしょう。 でも、昭和な私は、それは邪道だと思っています。

入り口で鉛筆を借りて、暗がりでもできる限りのメモを取る。

これが私の自筆へのこだわりです。

ブログでは活字を打ち込みますが、下書きは肉筆です。

そして、個人の感情が入っている文字は、極力人様にお見せしない。

今回の特別展のコンセプトとは真逆ですが、これが展示を作った人達の気持ちでしょう。

特別展のごあいさつが活字であったように、おわりにも活字です。

王羲之と日本の書のおわりに

 

打つ文字で表現されている以上、文章力だと思います。

余談になりますが、特別展の最後の額字は前半と後半で替わります。

前半は西郷隆盛筆の敬天愛人ですが、後半は副島種臣筆の飛龍在天

九州国立博物館の特別展を観る前に気になったのは、太宰府天満宮の宝物殿の前の麒麟像でした。

幕末の志士として、坂本龍馬は外せない。

王羲之と日本の書の展示リストを見返して、最初からトリを飾るのは西郷隆盛坂本龍馬のダブルだった感じた戌年如月です。

これまでは自分で撮った写真に自分の文章を添えてブログに綴ってきました。 アフィリエイトもやっていたので人様の画像や文章も使いましたが、究極には自分の写真と文章だと信じてきました。

昨年はぶろぐるぽの存在を知ったので、応募して九州国立博物館から新・桃山展の画像を提供して戴きました。 今回の王羲之と日本の書展も貴重な画像を提供していただいています。

画像の提供を受けなければ書けなかった文章がある事は否めません。 九州国立博物館に心より感謝申し上げます。

今日は春節。

寒さも緩んで太宰府の梅もほころび始めたと思います。

TGIF!

太宰府天満宮の随身さん

 

 

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