今年の夏はなぜか忙しく、博多祇園山笠は7月1日に飾り山を4つ観ただけで終わりました。
その内の一つがパサージュ広場(天神一丁目)の福徳七福神。
このブログにも写真を載せています。
祇園さんの夏祭りなのに、まるでお正月のような目出度さでした。
宝船も鯛も朱赤。
表も見送りも同じタイトルなんですが、人形師が違います。
昭和も終わりの頃、パンクロックが流行った時は、真っ赤っ赤の髪をした気合いの入ったお姉さんもいましたが、平成の今となってはコスプレイヤーも真っ青のプレゼンスです。
九州国立博物館の特別展、この秋は何故か行く気がしませんでした。
福岡中央郵便局前の門松が10月から準備されているのに今年も驚き、霜月を迎えて重い腰も上がり、ようやく新・桃山展を観てきました。
エントランスホールには、今年も天神一丁目の飾り山が鎮座しています。 私的には、どこからどう見ても、天神一丁目の飾り山は九州国立博物館のクリスマス・ツリーです。
上から目線だと赤と金のガーランドのかかった常緑樹の如し。
近くには、あのキンキラキンの茶室のレプリカがあります。
秋には九州国立博物館で特別展とガチンコ勝負をするんですから、そりゃあ、天神一丁目の飾り山がこうなるのは至極当然。
一山で二度楽しめる。
それが天神一丁目の太宰府マジック!
因みに、九州国立博物館開館10周年記念の特別展は戦国大名でした。
「九博、春の陣」には福岡市美術館所蔵のキンキラキンの陣羽織が展示されていました。 そして、2年後の秋、やっぱりキンキラキンの陣羽織が展示されています。
黒田長政が着用したという西洋風のフリルのついた陣羽織です。
新・桃山展では落ち着いた雰囲気で鑑賞できますが、特別展のエリア内では写真は撮れません。
この写真は九州国立博物館から提供していただきました。
新・桃山展は西日本新聞創刊140周年記念です。
キンキラキンのとても豪華なフライヤーやリーフレットには桃色といってもホットピンク(日本で言うところのショッキングピンク)が多用されています。
私が最初に目にしたのは、ホットピンクの背景にキンキラキンの陣羽織が、まるで平成の奴凧のようにペタッと貼ってあるリーフレットでした。
陣羽織の右横には黄色い文字で
黒田長政がまとった
西洋風フリル付き陣羽織
そして小さい黒い文字で
重要文化財 金襴軍袍 (福岡市美術館)
展示期間 10月31日〜11月26日
昭和な私でも、金襴(きんらん)ぐらいはどうにか読めます。
でも、袍(わたいれ)は読めません。
軍袍(ぐんほう)は読めません。
「平成の日本人には、多分、読めないだろうなぁ。」と思われる漢字は、小さく黒く書く。
それが九州国立博物館の優しさなんだと思いました。
それにしても、正直の所、あのド派手なリーフレットにはドン引きしました。 昨今は遺伝子操作の技術が発達しましたが、ホットピンクは自然界には珍しい色だと思います。
サントリーのプリンセチアです。
2014年のクリスマス前に日比谷花壇さんから届けてもらった時はピンク系3種の寄せ植えでした。 3本の内の2本が生き残り、3年後の去年のクリスマスには、その内の1本が深緑色の葉っぱとホットピンクの苞葉(ほうよう)がしっくり馴染んで上品な株になりました。
プリンセチアは福岡市内の商業施設に入っているお花屋さんでは早々と目にしますが、市場に出回っているプリンセチアには萎縮剤が使ってあるそうです。 写真のような雰囲気になるのは萎縮剤が切れてから。
平成は31年3月31日までだそうですが、プリンセチアに限らず、私達日本人も萎縮している時ではないのでしょう。
平成の次の元号は分かりませんが、新・桃山展のホットピンクは、生き残ったプリンセチアの苞葉の色と同じ。 多分、時代の先端を行っているんだと思います。
ただ、昭和な私には理解するのに時間がかかる。
そういう事です。
Beter late than never.