寒さの緩んだ日曜日でした。
ふと、空を見上げたらコナジラミが二匹。
仲良く並んで飛んでいました。
相変わらず頑張ってるなぁ。
ポカポカ陽気の日曜日に、撒かれるだけじゃつまらないし、ぼやいても仕方ないので、母に促されて私も頑張ることにしました。
母のご意向。
温かくなるとマムシが出るので、その前に庭の向こうの見苦しい竹藪をどうにかして欲しい。
確かに見苦しいんです。
温かくなったので、今月は陽射しのある内に母と一緒に縁側で食事をするようになりました。 陽射しも明るくなりましたから、うっそうとした竹藪の方が、手入れの行き届かぬ我が家の庭木以上に気になります。
Which look uglier, someone’s bamboos or my trees?
肯定形ではあるけれど、ネガティブな発想を伴う選択疑問文です。
私には庭の槙の手入れをする余力がありません。 庭の向こうの竹藪は私の竹藪じゃ無いんですけど、持ち主さんには竹藪を竹林に変える余力が無い事が分かっています。
マイナス同士のかけ算はプラスになる。
これをポジティブ思考というのかどうかは知りませんが、兎に角3時間竹藪に入りました。
この竹藪は市のハザードマップに載っている崖崩れの危険区域の一部です。 我が家とこの竹藪の下の道路との標高差は、ヤフーマップで見ると16メートルもあります。
地図上は竹藪の脇に市の里道があるのですが、今では人が通れない状態です。 竹藪も鬱蒼としているので、防災上あまり宜しくないと思われます。
今日はこの辺りのを撤去しました。
数本撤去したところで、竹藪は竹藪です。
竹林は両手を広げて通る事ができるほど竹と竹との間隔があって、陽射しも入るし、風も通ります。 このブログにもご近所の竹林の写真をアップした事がありますが、心が洗われるほどの美しさです。
ご近所には2カ所ほど竹林がありますが、黙々と手入れをする方々の姿を見ると頭が下がります。 国土を愛する日本人の姿です。
竹林に入ると、右も左も無い事が分かります。 中道すらありません。
竹藪から我が家を見上げて、思わず溜息が出ました。
写真には我が家の山桃の木が写っています。
かなり不格好ですが、まだ格好は庭木です。 昨年の母のご意向は幹から切ってしまうことでしたが、私が弟に頼んで少し枝を残してもらいました。
モチノキはお隣までかなり枝が伸びていたので、私が登ってバッサリと枝を落としました。 モチノキも山桃も沢山赤い実がついていましたが、それは冬場に庭にやって来る野鳥の餌になるはずでした。
プラスワンよりマイナスワンが難しい。
日本人の平均寿命は延びましたが、樹命はそれを越える場合が少なくありません。 一本の木を植える時に、その木を切る誰かさんの事まで考える人は多くはないでしょう。
田舎暮らしが長いせいか、立ち枯れた木々を沢山目にします。 竹藪だけじゃありません。 杉も檜も楠もそうです。 こぼれ種もあるでしょうが、手入れをしてもらえない木々が大半です。
与えられた環境で生きる以外に自分ではどうすることもできない。
そんな樹木の光景を目にしていると、何やらワケの分からぬモノを撒き散らすコナジラミの事も悪く思えません。
東日本大震災から今日で7年。
復興と人口削減がどう両立するのか私の頭では分かりません。 ただ、一人の日本人として足元の荒廃をできるだけ食い止めたいという気持だけが残っています。
太宰府や福岡天神まで出る機会が減りました。 このブログも綺麗な写真が減りましたが、お許し下さい。
合掌。