オークラコレクションのブラッドムーン

昨日は行楽日和の土曜日でした。

5ヶ月ぶりに太宰府まで足を延ばして、九州国立博物館オークラコレクションを観てきました。

 

今回も午前中の空いている時間帯を狙ったのですが、「ユーモラスだなぁ。」と思って見始めて、最後に怖くなった作品がありました。

百鬼夜行図屏風(ひゃっきやこうずびょうぶ)です。

あれ?

ひゃっきやぎょうじゃなかったっけ?

屏風の場合は、ひゃっきやこうと読むようです。

今回も九州国立博物館のぶろぐるぽに応募して、特別展の画像を九州国立博物館から提供していただきました。

これが展示されていた百鬼夜行図屏風の画像です。

オークラコレクションの百鬼夜行図屏風

拡大してご覧になるとわかりますが、屏風の右側に描かれた鬼や妖怪は案外ひょうきんです。 ところが、ショーケースに沿って左側に歩きながらパレードを観てゆくと、最後は左端の暗い空に大きく浮かんだ赤い月に目が吸い寄せられます。

確かに満月なんだけれど、これって今の言葉で言うと、

ブラッドムーン

かつ

スーパームーン

ですよね。

皆既月食の夜に見える赤い月ですが、地球との距離が短いので普段よりも大きく見えるのが特徴。

今年の2月にスーパー・ブルー・ブラッドムーンがあった事を思い出しました。 生憎お天気の影響で私は観る事ができなかったのですが、日本の広い地域で観測できたようです。 翌日にYouTubeの映像を視聴して、昼間のお月見をした事を覚えていました。

さて、昨日は土曜日で九博は夜の博物館の日でした。 午後8時までの開館だったので、ゆっくりと常設展の坂本五郎コレクションも楽しんで、九博を出たのは午後6時過ぎなりました。

薄暗くなった空に三日月が出ていましたが、ほぼ一分刻みで民間機が三日月の下を飛んで行きます。

「百機飛行だなぁ。」と思った夕べでした。

帰りのアクセスエスカレーターで見たオークラコレクションのバナー広告灯は、全然怖くありませんでした。

一番左は今回の展示で見た国宝の普賢菩薩騎象像です。

今回は真ん中に展示されていて、四方から観る事ができました。

オークラコレクションの百鬼夜行図屏風の普賢菩薩騎象像

何処から観てもこんな姿形の象さんは実際にはいないのですが、力強く踏ん張った脚の形なんかはダックスフントみたいで何ともユーモラスですよね。

見るからに力が入っているからこそ、フッと抜ける何かがあります。

怖い時ほど恐怖を吹き飛ばす知恵と勇気が必要なのかも知れません。

今夜はここまで。

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