2月10日は小雨の中を太宰府まで足を伸ばしました。
お目当ては九州国立博物館の特別展です。
王羲之と日本の書
いつものように天満宮に参拝してからアクセス・エスカレーターに向かいました。
初日でしたが生憎の雨。 しかもお昼少し前だったので、特別展は割合に空いていました。 博物館や美術館まで足を伸ばすのは、雨の日に限ります。
いつものように音声ガイドを520円で借りました。 インクを使う筆記用具の使用は禁じられているので、入り口で鉛筆もかりました。
今回の案内役は高橋英樹さん親子です。 お嬢さんの声がNHKのアナウンサーのように真面目だったので、ビックリしました。
ゆっくりと鑑賞できましたが、館内は照明が暗くてメモを取るのは至難の業です。 記憶が残っている内にブログに書きたいと思って、九州国立博物館のぶろぐるぽに応募しました。
ぶろぐるぽに応募すれば、特別展についてブログに書くという条件で、九州国立博物館から特別展の画像を提供してもらえるのです。
暗い中、スポット照明を頼りにメモを取りながら展示を見て回るのは、鑑賞というよりも観察に近く、かなりストレスが溜まります。 特別展を観た後に画像ファイルを提供して戴けるならば、必要最小限のメモで済みます。
ぶろぐるぽは、前回の新・桃山展に続いて今度が2回目の応募です。 前回は画像ファイルの数に圧倒されて、アウトプットが出来ませんでした。 今回は認知予防の脳トレと考えて、沢山アウトプットできるように工夫しています。
それにしても、神様はかくれんぼがお好きなようです。
近衛信ただ(ただは伊から人偏を引いたもの)の渡唐天神像の天はどうにか読めるようになりました。
左の絵の男性の頭の部分が天です。
読み方のコツはパネルで説明されていました。
天は一たす大ではなくて、工たす人です。
でも、神は衣に隠れて見えない。
まるでUFOの航跡写真を見ているようです。
認識できないギャップがある。
昭和な私は菅原道真公は遣唐使に反対したと歴史の教科書で習いました。 でも、太宰府では天神様は唐に渡ったという話になっています。
最初は驚きましたが、今は平成も末です。 平行宇宙が存在すると言われて久しいのですから、この地球の歴史は何度も書き換えられてきたと言われても、さほど驚かなくなりました。
人間の嘘を天神様の真に替える鷽替え神事がある太宰府です。
日本人のご先祖様である宇宙人は高速を遙かに超えるスピードで移動されますから基本的にタイムトラベラー。 今の地球が天神様が唐に渡られたというタイムラインに書き換えられていたとしても、別に驚きません。
それにしても、九州国立博物館のパネルの説明は丁寧です。
西郷さんの敬天愛人の天もどうにか読めるようになりました。
右側から2番目の天は工たす人です。
小さな人が隠れん坊しています。
一番左は大きな人です。
西郷さんのように堂々としています。
今年のNHK大河ドラマは西郷どんです。
東京国立博物館からかり出された敬天愛人は、今回の特別展の一つの見せ場だと思います。
でも、私が度肝を抜かれたのは84歳の貫名すう翁(すうは草冠に松)の四大字屏風でした。
敬神勧農
ぶろぐるぽで画像がもらえると思って楽しみにしていたのですが、肝心の神様は一番手前の柱の向こう側に隠れていらっしゃるので見えません。
筆者は幕末の三筆と言われた人だそうで、インターネットで検索すると貫名海屋(ぬきなかいおく)という号で出てきます。
壮年期に空海に惹かれて高野山へ。
空海つながりで、海屋という号の方が通っているのでしょう。
遠くに西郷さんの敬天愛人が見えます。
このアングルで撮った人の頭の中を観てみたいと思った一枚でした。
恨めしや
漢字が出ない
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手書き入力
恋しい春よ
DOSの頃からATOKを使ってきました。 今はMac版を使っています。数年前に手書き入力が無くなりました。 今はクラウドに接続して使う仕様になっています。 ディープラーニングをする人工知能のお陰で、以前は出てきた候補が出て来なくなりました。 愛チャンは私以上に好き嫌いが激しい性格だと思います。
「最終的には、筆なのかなぁ。」
愛チャンを選ぶか、それとも筆を選ぶか?
Plan A or Plan B?
昭和な私は溜息が出ます。
敬天愛人をAIに理解して実践して欲しいものです。
合掌。