2018年も11月になりました。
ハロウィンが一夜明けたら諸聖人の祝日です。
私的には2年前に他界した伯父の誕生日かつ月命日。 主の居なくなった屋敷の仏壇にお線香をあげて道路掃除をしました。
倶会一処(くえいっしょ)
先月鑑賞したオークラコレクションを振り返って書いています。
やっぱり気に掛かっていたのがモノクロームの若冲です。
乗興舟(じょうきょうしゅう)というタイトルの一部が欠けています。
若冲 乗興舟
で検索したら、文化遺産オンラインに欠けていないタイトルの画像がありました。 京都国立博物館にも一巻あるようです。
文化遺産オンラインの説明では、
伊藤若冲が相国寺の大典和尚と淀川下りをした折りの感興を絵画化したもの。ふつうの版画とは異なり、拓本をとるようにして作ったもので、当時としては知的でハイカラな感じがした。こうした拓版画を、若冲は冊子本の「玄圃瑶華」「素絢帖」などでも試している。
拓版画
そういえば、九博で借りた音声ガイドでも拓版画と言っていたような気がします。
確かにハイカラ。
モノクロの筈なんですが、そこはかとなく色が見える。
こういうのがハイカラなんでしょうね。
でもね、九博の特別展で若冲の作品を観た人には何か物足りない。
だから、こんな仕掛けがしてあると嬉しく思います。
オークラコレクション第3章はローマ開催日本美術展について。
その中に、竹内栖鳳(たけうちせいほう)の蹴合(けあい)がありました。
何はともあれ、日本人ですからね。 モノクロだけじゃ旗竿です。
赤と金が入らないとお目出度い気持にはなれません。
九博のオークラコレクション第3章のエントランスです。
青空だったら白亜の殿堂。
軍鶏(しゃも)が日本に入ってきたのは江戸時代だそうです。
闘鶏は日本だけの文化ではありませんが、ムッソリーニが喜んだかどうかは知りません。
今回のオークラコレクションには華麗なる大倉親子というパネルがありました。
米国に運ばれようとしていた船一艘分の美術品を買い上げたという喜八郎と日本の近代絵画をローマに紹介した喜七郎。
男爵(バロン)と呼ばれた喜七郎。
そういえば、トランプ大統領の息子もバロンという名前だったなぁ。
それにしても、
全ての道はローマに通ず。
かつて以呂波文字歌の竹簡を持って日本からお嫁入りしたと言われている羅馬姫の事を思い出しました。
私的には2018年は退化の改心だったと思います。
あと2ヶ月。
平成最後の霜月と師走です。