太宰府天満宮の見事な楠を見る度に、
その下を掃き清める人々のご苦労と気持ちを考えるようになりました。
菅公様のお知恵を拝借することが増えて、
お礼参りに太宰府天満宮に足を運ぶことも増えましたが、
今日初めて気づいたことがありました。
天満宮の幼稚園のガラス窓のお掃除をしていた人がいました。
二人がペアになっていて、ガラスをワイパー拭く人と、
ワイパーについた汚れを雑巾でぬぐう人でした。
福岡県下でも内陸の山間部ですから大気汚染が酷い地域です。
窓の汚れも半端ではないと思いますが、
楠の掃き掃除を続けてきた人達のあの精神があったからこそ、
あのガラスの美しい九州国立博物館が出来たのだと思いました。
九州国立博物館は日本に4つある国立博物館の一つだそうですが、
県も、個人も、その建立と運営に携わっています。
九州国立博物館が建っているあの土地は、
太宰府天満宮の宮司さんが無償で提供されたそうです。
つまり、菅原道真公の直系の子孫に当たる方です。
バックヤードツアーに参加して初めて知りました。
太宰府天満宮に足を運んでいる内に不思議に思って、
太宰府駅の観光案内所で尋ねて、教えてもらった事があります。
太宰府天満宮の本殿には丸い鏡が置いてあるのですが、
人目にさらされるものがご神体であるとは考えられないので、
太宰府天満宮のご神体は何ですか?
と尋ねたら、
本殿の地下は菅原道真公のお墓になっていて、
直系の子孫である宮司さんだけが出入りを許されています。
という答えでした。
九州国立博物館にある貴賓室に出入りを許されているのは、
国家元首クラスの方々だけであるのととても似ています。
美智子様が、たまたま飾られていた山笠をご覧になって
たいそうお喜びになったので、その後は毎年飾るようになったとか。
パワースポットというのは、引き寄せる力が強い場所だと
改めて感じた九州国立博物館のバックヤード・ツアーでした。
そのようなわけで、
私的な太宰府天満宮バックヤードツアーでした。
磨かずば、
玉も黄金も何かせん
学びの道も
かくこそなりけれ。
======= お宝情報 =======
遠くからお越しになる方は、先に福岡市内にお宿を取って、
当日、西鉄天神駅で太宰府散策切符をお求めになると便利でお得です。
特別展の前売り券は、太宰府駅の観光案内所になければ、
太宰府天満宮表参道の梅園さんにあります。
梅園さんの宝満山は太宰府名物です。
上品な竿物ですので、お土産にどうぞ。
梅ヶ枝餅は、かさの家さんで焼きたてを1個お召し上がり下さい。
かさの家さんの斜向かいのスターバックス太宰府天満宮表参道店は、
建築家隈研吾氏のデザインです。
せっかくですから、中に入って写真撮影を。
太宰府天満宮の参拝を済ませたら、
かさの家さんの行列に並んで、梅ヶ枝餅を1個食べる。
それから向かいのスタバに入って苦いショートドリップを1杯。
現代の町屋作りを堪能しながら、店内の写真撮影をすれば、
太宰府観光は完璧です!
勿論、菊竹清訓氏デザインの九国へのお運びも、お忘れ無く!
中国からの観光客も若者が増えました。
デジタル一眼レフ、スマホ、タブレット持参が増えています。