iPhoneのカメラで撮った写真の整理をしています。
2017年5月25日に九博の特別展を観たときに撮った写真を見直して驚きました。
九博に着いたのはお昼時で、ちょうど子ども達が外でお弁当を食べていました。 今年は5月19日に「至上の印象派展」を観に行きましたが、良く見ると手前にはあの枝垂れ桜がはっきり写っています。
今年の特別展ではルノアールのイレーヌちゃんやモネの睡蓮を鑑賞できて本当に幸せでしたが、準備中の九博雲海桜から受けた衝撃は今でも忘れられません。
実は去年の春も少なからず衝撃を受けていました。 すっかり忘れていましたが、去年も帰り際に気になって枝垂れ桜の写真を撮っているのです。
あの枝垂れ桜は去年からあったのです。 人工的な樹形がかなり気になったらしく、九博を立ち去る前に近くで写真を撮っています。
九博雲海桜の立て看を観たのは今年になってからですが、去年も遊歩道の両脇には枝垂れ桜がありました。 植林は済んでいたのですが、私が枝垂れ桜だと気づかなかっただけです。
雲海桜となる枝垂れ桜の植林は一年前には済んでいます。 はっきり写っているのに、私の目に留まったのはその向こうの消えてしまった竹林でした。
放置状態の竹藪ではなくて、手入れの届いた竹林でした。伐採の仕方が綺麗だったので、できるだけ近くから写真を撮りました。
去年の春は失われた物に心を奪われて、新しく加えられた物に気が回りませんでした。
去年の春の特別展は日タイ修好130周年記念で、テーマは「仏の国の輝き」でした。
一番の見せ場はラーマ2世王作の大扉で、自由に写真が撮れました。
去年の特別展では「大扉には猿が何匹もいる。」と刷り込まれていました。
大扉の写真は撮れましたが、その場で大扉にできるだけ近づいて彫られたサルを一生懸命探したのです。
小学校で数えることを教わりましたから、「ある。」と言われたら、どれだけあるか数えてみます。 「いる。」と言われたら、どれだけいるか数えてみます。 サルを数えるのは途中で諦めましたが、王様の並外れた根気と技量は理解できました。
去年の春は九博雲海桜の立て看は無かったので、あれが枝垂れ桜だとは気づきませんでした。「何か変わったよね。」が去年の気づき。 「気象操作で空が変になったのと同じぐらいの変わりようじゃない。」が今年の気づき。
まあ、いつの時代も人々を驚かすのは王様の根気と技量なのかも知れません。
平成30年の内に書いておきます。