先週の土曜日は太宰府まで足を延ばしました。
文化の秋、行楽の秋です。
良いお天気で陽射しも強く、太宰府天満宮の本殿前の狛犬さんも眩しそうなお顔でした。
太宰府天満宮に参拝した後、ほぼ一日を九州国立博物館で過ごしました。
毎週金土は夜の博物館。 九博も午後8時まで開いています。 土曜日でしたから、特別展のオークラコレクションだけでなく、常設展まで楽しむ時間が取れました。
九博の4階で予期せぬ出会いがありました。
ガラスケースの中にダークモードのあーちゃんがいました。
坂本五郎コレクションの色絵獅子形香炉です。
展示室は暗く、スポット照明です。
闇に立つライオン?
一瞬、さだまさしさんの「風に立つライオン」が脳裏を過ぎりました。
でも、風は吹いていないのです。
獅子と言っても作り物。
香炉としての役目を果たすべく、アーちゃんの目も鼻も口も大きく開いています。
上から目線で獅子を見ている内に、素朴な疑問が湧きました。
どんな香を焚いたんだろう?
可愛いというよりは、むしろ可愛そうなお顔。
吠えると言うよりは、むしろ泣いてるように見えます。
江戸時代のいったいどんな人が作ったんだろう?
どんな人が使っていたんだろう?
どんなお客を呼んだんだろう?
愛犬家の特注品だったんだろうか?
犬を虐める人をお客に呼んで香を焚いたんだろうか?
疑問は膨らむばかり。
CMに出てくるワンちゃんのような表情をした太宰府天満宮本殿前の狛犬さんとはあまりに違うので、たくさん写真を撮りました。
叫び声が聞こえてきそうです。
“Let me out!”
そんな名前のインセンスがあるんだろうか。
今夜はここまで。