九州国立博物館の「近衛家の国宝」展が始まりました。 初日は週日でした。 閉館間際の時間帯は空いていたので、たっぷり2時間、雅な世界を堪能できました。
帰りに梅園さんに寄ったら、綺麗なボタンの花が飾ってありました。
お軸はこちら。
読めませんから、尋ねました。
柳緑
花紅
薄墨で描かれた柳が何とも涼やかで、漆黒の花紅と対照的です。
墨の濃淡で色を感じる。 これが日本の文化なんだと知りました。
床から少し離れてもう一輪、白い牡丹が脇に控えていました。
どこから見ても、白柳君です。 人に例えるならば、草食系男子。
他のお客様もいらっしゃらなかったので、さらりと伊賀焼の花入れと取り替えて見せて下さいました。
花入れが変わっただけで、白い牡丹も力強さを感じます。 これが器の持つ力。
お軸の方は、この通り。 定石です。
日本文化は引き算の文化なり。
極小空間で宇宙を表現する文化だと思います。
美しい物ほど、実は恐かったりして。
「近衛家の国宝」展の初日は、4月15日でした。 時間は多少ずれますが、2014年のユダヤ教の過ぎ越し祭も同じく4月15日。 しかも皆既月食というおまけ付きです。 今年は何やら、シンクロニシティを感じる太宰府です。 桜の時期に天開稲荷の赤い鳥居を見てしまったので、連想してしまいます。
昨夜はお月様がとても綺麗でした。 お月様の上に輝く赤い火星もはっきり見えました。 日本では皆既月食ではありませんでしたが、赤い月の代わりに赤い星。 不思議な縁を感じた夜でした。